【MLBで英語学習】

MLBで英語学習

今回は英語学習の題材として、ニューヨークヤンキースの田中将大投手に関する記事をご紹介します。

英語学習では、興味がある題材を選ぶと長続きしやすいです。
野球が好きな方には、大リーグの記事がおすすめです。

今回の記事は、解説者が失言して炎上した、というもので、ポジティブな内容ではありませんが、英語学習に役立てることで、ポジティブに使ってみましょう。

米国のテレビ解説者が田中投手がマウンドで通訳を使うべきでないと発言

2017年6月6日のヤンキース対レッドソックス戦のTV中継で、マー君が通訳を使っていることについて、レッドソックスの解説者が「通訳を使うべきではない」と発言したことが話題になっています。

解説者は次のように発言しました。

【原文】

I don’t think that should be legal.

【日本語訳】

    (通訳を使うことは)ルールで認めるべきではない。

アナウンサーがその解説者に理由を尋ねたところ、しばらく間が空いたあとに、次のように答えました。

【原文】

Learn baseball language. You know, learn, it’s pretty simple.

【日本語訳】

    野球用語を学べばよい。学ぶんだよ。とてもシンプルだ。

その後、本件への苦情がよせられ、炎上しました。
そして、その解説者が次のように謝罪しました。

【原文】

“I sincerely apologize to those who were offended by my comments during the telecast last night,”

【日本語訳】

    昨晩の放送中の私のコメントで傷ついた方々に、心からお詫びします。

理由を聞かれてすぐには答えられなかったことから、あまり深く考えずに発言した可能性が高そうです。
発言が炎上につながり、この解説者も困ったでしょうね。

ちなみに大リーグでは2013年からマウンドで通訳を使うことが認められているそうです。

語学は単語を覚えるだけでは習得できない

外国語の学習者が誤解しやすいことして

「(少しの文法と)単語を覚えれば、外国語を習得できる」

と思ってしまいがちなことがあげられます。

知識を習得すれば外国語を使えるようになる、と思ってしまうのです。

日本で英語を学習されているかたの中にも、同じ誤解をしているかたがけっこういらっしゃいます。

学校の先生も例外ではありません。
私は学生時代に、「英語は単語だ」といっている先生を見たことがあります。
単語力さえ身につければ何とかなる、という意味で発言されていました。

しかし、実際は知識を習得するだけでは外国語を習得することはできません。
英語の場合は、英語耳や英語脳を鍛える必要があります。
また、英語の知識を習得するより、英語脳を鍛える方が時間がかかります。

英語学習が知識の習得に偏らないように、ぜひ注意して英語を学習してください。

TOEIC風問題を解いてみよう

今回の件に関するロイターの記事の抜粋を紹介します。
1か所を空欄にしましたので、①に入る語句として(a) ~ (d) のどれが適切なのか考えてみてください。

【英文】

“____①____ last night’s NESN telecast from New York, NESN does not agree with any such views expressed by Mr.R and we know from talking to Mr.R he regrets making them,” NESN’s statement read. “The network sincerely apologizes to anyone who was offended by his comments.”

※ 解説者の氏名を Mr.R などに置き換えています

【選択肢】

    (a) Instead of
    (b) Relative to
    (c) Because
    (d) No matter what

【正解】

    (b)

【解説】

文法的に合わない選択肢をまず除外します。(c),(d)です。
“last night’s NESN telecast from New York” は句であり文ではないので、 (c) は間違い、
“last night’s NESN telecast from New York” は主語+動詞の形ではないので、 (d) は間違い、となります。
(a) は~にも関わらず、という意味で、意味的に間違いです。
(b)の “Relative to” 「~に関しては」が正解です。

【日本語訳】

    「昨晩のニューヨークからのNESNテレビ放送に関して、NESNはR氏の見解に同意するものではなく、またR氏から発言をして後悔していると聞いている」とNESNの声明は述べています。「NESNは彼のコメントで傷ついたすべての人に心からお詫びします」

【出典】