【TOEIC講座:知っている単語の知らない意味を覚える6】

今回は「知っている単語の知らない意味を覚える」の6回目です。

次の3つの単語について説明します。

  • budget
  • piece
  • trade

◆ budget

budget は、ビジネスの現場よく使われる単語で、「予算」という意味です。
ここでの予算は、「組織や個人、または何かの計画のために使えるお金の額」という意味です。

ビジネスの現場でよく使われるということは、TOEIC対策としても重要な単語ということになりますので、budget の意味をご存知なかった方は、まず「予算」という意味を覚えて頂ければと思います。

そしてここからが本題です。
budget には「予算」だけでなく「手頃な値段の」という意味があります。
例えば “budget tour” で「手頃な値段の旅行」という意味になります。

“budget tour” という表現を見て、よく考えれば意味を推測できるかもしれませんが、それでは英語力としてはイマイチで、またTOEICではじっくり考えている余裕はありません。
budget に「手頃な値段の」という意味があることを覚えておくことをお勧めします。

ちなみに、日本のビジネスの現場では、売上目標金額のことを「予算」と呼ぶことがあります。
つまり「何かに使うために準備されたお金の金額」だけでなく、「今後売り上げる予定の金額」も予算と呼ぶことがある、ということです。
しかし、budget には「売上目標金額」の意味はありませんので、ご注意ください。

◆ piece

piece は「全体から分けられた一部」という意味ですね。
日本語の訳語では、「一片」「一本」「一切れ」など、文脈にあった単位が使われます。
またカタカナ英語で「100ピースのジグソーパズル」のようにも使われますね。

ここからが本題です。
piece には「(新聞や雑誌の)記事」という意味もあります。
記事は、新聞や雑誌の一部ですので、よく考えれば「記事」という意味になるのも納得できますが、英文の中で piece が「記事」という意味で出てきたときに、すぐに意味がわかるようにしておいた方がよいです。

TOEICでは、本の出版や雑誌など、マスコミ関係の問題がよく出てきますので、piece に「(新聞や雑誌の)記事」という意味があることを、ぜひ覚えておいてください。

◆ trade

trade の意味は? ときかれると、「取引」「貿易」と答える方が多いと思います。

私も昔は、trade の意味を「取引」や「貿易」と理解していました。
そして “trade school” という表現を見たときに、「貿易を教える学校」の意味と推測しました。
しかし実際は “trade school” は「職業専門学校」という意味でした。

このように、trade には「貿易」だけでなく、「職業」という意味がありますので、覚えておくことをお勧めします。

ちなみに 小・中学校の地理で習った「貿易風」は “trade wind” といいます。
直訳なので、覚えやすいですね。
TOEIC に “trade wind” が出るかどうかはわかりませんが、ご参考までに紹介しました。

まとめ

今回は3つの単語を紹介しました。

budget は意味を知らなかった方もいると思いますが、piece や trade という単語は知っていた、という方が多いと思います。

しかし piece の「記事」という意味や、trade の「職業」という意味は、初めて知った方もいると思います。
これらの意味を覚えておき、TOEIC の受験に役立てて頂ければと思います。