語法講座の3回目です。
語法とは「こういうときは、この前置詞を使う」のような、決まりごとのことです。
例えば「ニューヨークに出発する」といいたいとき “I leave for New York.” といいます。
to でなく for を使います。
語法とは、このような決まりごとのことです。
今回は次の表現について説明します。
- credit X to Y
- put you through to X
- arrange for X to do Y
- squeeze somebody/something in
◆ credit X to Y
‘credit’ は、名詞なら「信用」、動詞なら「信用する」という意味です。
この意味から派生して、「信用取引」という意味もあります。
クレジットカードのクレジットです。
また credit には「認める」という意味もあります。
credit X to Y で 「X の原因や功績が Y にあると認める」という意味で使われます。
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【例文】
His success is credited to his strict training.
彼の成功は厳しいトレーニングのおかげです。
上記の例文で、to の部分が空欄になっていて、 to, on, with, for などの選択肢から正解を選ぶ、という問題が考えられます。
‘on’ を選びたくなるかもしれませんが、この表現を知っていると正解の ‘to’ を選べます。
ぜひ覚えておくことをお勧めします。
◆ put you through to X
put you through to は「(電話で)あなたを~さんにつなぎます」という意味です。
ビジネスでよくあるシーンですね。
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【例文】
I’ll put you through to the sales manager.
(電話で)営業部長に電話をまわします。
Please put me through to the president.
(電話で)社長につないでください。
◆ arrange for X to do Y
● arrange の意味
arrange は「手配する」「用意する」という意味です。
ビジネス英語として便利な表現です。
例えば “arrange a meeting” で、会社などでミーティングを設定・準備すること意味します。
“arrange a meeting” は、他動詞、つまり後に目的語が直接くる例ですが、後に目的語が直接こない自動詞の使い方もあります。
例えば ”arrange for a meeting” ということもできます。
“arrange a meeting” の場合、「ミーティング自体を設定・準備した」のようにミーティングに焦点があたりますが、
“arrange for a meeting” だと「ミーティングのために準備をした」のように、準備に焦点があたります。
● arrange for X to do Y
それでは本題に入ります。
arrange の用法として、次の表現を覚えておくことをお勧めします。
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arrange for X to do Y
X が Y をするように手配する
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【例文】
I arrange for a taxi to pick up you.
タクシーがあなたを乗せるするように手配します。
◆ squeeze somebody/something in
squeeze は「絞る」「(人の手などを)握る」「(人を両手で)抱きしめる」などの意味です。
ジャズ音楽のスタンダード(定番の曲)に “Just Squeeze Me” という曲があります。
耳でこの単語を覚えたいときには、YouTube などで聴いてみてもよいかもしれませんね。
また squeeze には「押し込む」という意味があります。
in とセットで使われることも、よくあります。
以下に例を示します。
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【例文】
She replied she could squeeze him in, but only on Wednesday after work.
彼女は、水曜日の仕事の後なら、彼を割り込ませることができると返事をしました。
※ 状況の補足説明:食事の誘いなどに対して
まとめ
語法の知識があると、語法問題の正答率が上がるだけでなく、英文を読むスピードも上がります。
何度か復習しないと覚えられないことも多いので、ときどきこの記事をご覧いただければと思います。