【TOEIC講座:間違っていることに気がつかないケース】

こんにちは。

今回は、文法問題で、間違って回答していることに気がつかないケースがあることについて解説します。

◆ ◆

英文法に詳しいかたなら、 TOEIC で問われる英文法の知識をすべて知っているかもしれません。
しかし、文法知識はたくさんありますので、普通は、人によって知っていることと知らないことがあります。

文法知識のレベルは人によってばらつきがありますので、今回は私の経験をもとに、間違って回答していることに気がつかなかったケースを説明します。

◆ 間違って回答していることに気がつかないケース

私は TVシリーズのDVD を観るなど、比較的、楽しみながら英語力を身につけましたので、文法には詳しくありませんでした。
TOEICでよく問われる文法知識でも、私が長い間知らなかったことがありました。

その内容を説明する前に、次の問題を解いてみてください。

◆ 問題

    空所にあてはまる単語を (a) ~ (d) から選びなさい

      She requested that he ( ) the remark.

      訳: 彼女は彼にその発言を撤回するように求めた。

     選択肢:
      a) withdraw
      b) withdrew
      c) withdraws
      d) was withdrawing

      withdraw:(発言などを)撤回する、(預金などを)引き落とす

◆ 解説

答えを選べましたでしょうか。

文全体の時制は、 requested から過去とわかりますね。
選択肢の中で、過去を表すのは (b) か (d) です。

しかし、(b) なら「引き出したことを求めた」(d) なら「引き出していたことを求めた」となり、変な感じがします。
「引き出すことを求めた」ので、 that 以下を過去にする必要はないようにも思えます。

過去形にしない場合、that 以下の主語が he なので、動詞に三単現の s をつけることになります。

このように考えて (c) の withdraws を正解に選んだかたは、正直に手を上げてください(笑)

私も、長い間、このような問題で (c) のような選択肢を選んでいました。

しかし、この問題の正解は (a) です。
主語が he でも、動詞の原形を使う、ということです。
recommend のような提案や要求を表す動詞の後のthat節では、動詞の原形が使われます。
文法的には、次の文の should が省略された、と考えます。

    She requested that he (should) withdraw the remark.

request だけでなく、以下の動詞も同じように that 以下の文では動詞を原形にします。
一度に覚えるのは難しいと思いますが、この記事に何度か目を通して、少しでも覚えて頂ければと思います。

  • suggest  提案する
  • advise  忠告する
  • ask   求める
  • insist  要求する
  • recommend  提言する
  • propose   提案する
  • require  要求する
  • demand  要求する
  • prefer  (要求などを)申し入れる
  • order  命令する
  • command  命令する

◆ まとめ

今回の記事内容を把握されると TOEIC の点数が上がりやすくなります。
TOEICを受けられるかたは、テスト前にもう一度この記事を読んでみることをお勧めします。