TOEIC講座(イディオム編)の3回目です。
次の5つのイディオムを紹介します。
すべて TOEIC 公式問題集に出てくる表現です。
イディオム力を高めて、TOEICの目標点数突破に役立てていただければと思います。
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at the helm
make public
You’re in for a treat.
round of applause
extend an invitation
◆ at the helm
helm の意味は「(船の)かじ」、「(組織の)指揮」という意味です。
at the helm は「かじをとって」「指揮をとって」という意味になります。
日本語でも、組織の指揮をとることを、船のかじ取りに例えることがあるので、at the helm は、日本人にとって違和感はない表現といえます。
ちなみに、日本語のたとえと英語のたとえ(比喩)は、異なることが多いです。
例えば、ことわざ「覆水盆に返らず」に似た意味の、英語のことわざとして
”It is no use crying over spilt milk.” (こぼれた牛乳を嘆いても仕方ない)
が有名ですが、いっていることがほぼ同じでも、たとえが違いますね。
at the helm のように同じたとえが使われる場合、同じたとえであることを覚えておくと、正確な英語の知識として役立たせることができます。
なお、たとえという言葉を使いましたが、英英辞典には「(組織の)指揮」の意味も載っていますので、厳密にはたとえではなく、正式な意味となっています。
◆ make public
make public は公表するという意味です。
見れば意味がわかると思いますが、決まった表現として覚えておくと、英語の知識として役立ちます。
例文を2つ紹介します。
【例文】
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He made public that he will retire at the end of the year.
The news has not been made public.
【日本語訳】
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彼は今年の末に退職することを公表した。
そのニュースは公表されていない。
◆ You’re in for a treat.
You’re in for a treat. は
「これから起こることはとても楽しい(エキサイティング)ですよ」
というときに使われる表現です。
旅行関係のビラなどで、宣伝文句として使われます。
決まったいい方なので、このまま覚えることをお勧めします。
なお treat は「特別な楽しみ」という意味です。
◆ round of applause
round of applause は「いっせいに沸き上がる拍手喝采」という意味です。
学校の英語の教科書で見たことがある、という方もいると思います。
英単語は使っていないと忘れることがあるので、忘れていたかたは、この機会にまた覚えてください。
◆ extend an invitation
extend an invitation は「招待する」という意味です。
なお、invite も招待するという意味ですね。
extend には「伝える」という意味があり、extend を使うとあらたまった感じになります。
extend は「招待」以外でも、次のように使われます。
I’d like to extend my thanks to all the staff.
We’d like to extend a warm welcome to our visitors.
【日本語訳】
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スタッフ全員に感謝の意を表したい。
全ての訪問者に歓迎の意を示したい。
まとめ
今回は、TOEIC対策(イディオム編)の3回目として、5つの表現をご紹介しました。
イディオムの知識があると、英文がスラスラ読めるので、英文を読むスピードが上がります。
反対にイディオムの知識がないと、内容がわからなくなったり曖昧になるだけでなく、そこで突っかかってしまうので、英文を読むスピードが落ちてしまいます。
イディオム力を向上させて、英文をスラスラ読めるようになっていただければと思います。