IT関係者のための TOEIC講座の8回目です。
IT ネタを含んでいますが、IT関係者以外のかたにも役立つ内容です。
今回は、次の4つの単語を紹介します。
- excel
- banner
- catalyst
- require
◆ excel
IT関係者に限りませんが、仕事でパソコンを使う人の多くは、 Microsoft社 のワード(Word) やエクセル (Excel) を使っていますね。
「ワード」(word) が単語という意味であることは、ほとんどの方がご存知と思いますが、「エクセル」(excel) の意味は、ご存知でしょうか。
例文を2つ紹介しますので、当ててみてください。
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【例文】
He excels in playing the piano.
She has always excelled at foreign languages.
それでは正解をお伝えします。
excel には「優れている」という意味があります。
上記の2つの例文は、それぞれ次の意味になります。
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He excels in playing the piano.
彼はピアノ演奏に優れています(ピアノを弾くのが、ほかの多くの人より上手です)
She has always excelled at foreign languages.
彼女は昔から外国語に優れています(外国語を使うのが、ほかの多くの人より上手です)
なお、上の2つの文は excel のあとに in や at がついている、自動詞の例ですが、他動詞としても使われます。
つまり excel の後に人などの目的語をとることもあります。
例えば次のように使われます。
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He excels all his classmates in mathematics.
彼はクラスで一番数学が得意だった(数学に優れていた)
◆ banner
banner(バナー)も excel と同様に、IT関係者に限らず、聞いたことがある言葉と思います。
ウェブサイトに表示される横長の広告を「バナー広告」といいますね。
では、バナー(banner)の意味はご存知でしょうか。
banner には「バナー広告のイメージ(画像)」という意味もありますが、他に、「横断幕」という意味があります。
横断幕とバナー広告のバナーは似ているので、推測できる可能性もありますが、「推測できるかもしれない状態」より「把握している状態」の方が理解力が高いので、「横断幕」の意味も覚えておくことをお勧めします。
◆ catalyst
Catalyst は Cisco製品のブランド名なので、なじみ深いというかたも多いと思います。
それでは Cisco 社のブランド名でなく、catalyst が一般名詞として使われた場合は、どのような意味だと思いますか。
以下に例文を示します。少し難しいかもしれませんが、考えてみてください。
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【例】
1) a method using a catalyst
2) What was the catalyst that led you to become a novelist?
それでは正解をお伝えします。
catalyst には「触媒」「きっかけ」の意味があります。
2つの例の日本語訳は、それぞれ次のようになります。
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1) a method using a catalyst
触媒を使う方法
2) What was the catalyst that led you to become a novelist?
あなたが小説家になったきっかけは何でしたか?
◆ require
require には「要求する」という意味があります。
名詞形は requirement です。
よく、ソフトウェア製品のマニュアルのはじめのほうに system requirements などの項目が載っています。
system requirements は「システム要件」、つまり、そのソフトウェアを使うための要件です。
今回、require を取り上げたのは、動詞のrequire の使われ方(語法)で、知っておいた方がよいことがあるためです。
「A を Bに要求する」といいたいとき、次の下線部分に入る単語を (a) ~ (d) から選んでみてください。
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require A ___ B
(a) at
(b) on
(c) in
(d) of
答えがわかりましたでしょうか。
正解は (d) の of です。
“require A of B” はときどき出てきますので、覚えておくことをお勧めします。
以下に例文を1つ紹介します。
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【例文】
All that I require of you is that you join in the meeting.
あなたにお願いしたいのは、その打ち合わせに参加することだけです。
All が require の目的語(A にあたる部分)です。
まとめ
今回は4つの単語を紹介しました。
単語の正確な意味や語法を知っていると、英文中に出てきたときに文意が曖昧にならずにすむので、覚えておくことをお勧めします。