今回は「知っている単語の知らない意味を覚える」の3回目です。
「その単語は知っていても、その意味は知らない」という状況に陥りやすい単語をご紹介します。
次の5つの単語です。
- patron
- workday
- complimentary
- dimension
- rent
patron
patron には「後援者」「経済的な支援者」という意味があります。
カタカナ英語でパトロンといった場合も、これらの意味を指しますね。
「後援者」「経済的な支援者」の意味をご存知の方は多いと思いますが、patron には「常連客」「得意客」という意味もあります。
例えば、ある図書館の patron は「その図書館をよく利用する人」という意味です。
そして TOEIC ではこの「常連客」「得意客」の意味で出てきます。
「後援者」はサービスの提供者を支援する立場で、「常連客」「得意客」はサービスを受ける側ですので、反対の立場です。
お客さんの意味で使われているのに、後援者の意味だと思ってしまうと、文章の意味がわからなくなってしまいます。
しかもなぜわからなくなっているのかに、なかなか気付けません。
単語の意味を取り違えている場合、そのことに気がつきにくいためです。
「常連客」「得意客」の意味も、ぜひ覚えておいてください。
workday
workday には「仕事日」「就業日」という意味があります。
これらの意味はご存知の方が多いと思いますが、workday には「1日の労働時間」という意味もあります。
例えば9時から17時まで働いていて、昼休みが1時間なら、workday は7時間です。
TOEIC対策としては、「1日の労働時間」の意味も覚えておいてください。
なお、working dayという表現もあります。working day と workday は同じ意味です。
つまり working day にも、①「就業日」 ②「1日の労働時間」の、2種類の意味があります。
complimentary
海外のホテルに宿泊した経験をお持ちの方は、complimentary という単語を見たことがある方が多いと思います。
ホテルの部屋に置かれている無料の水に complimentary と書かれていることが多いためです。
この場合、complimentary は「無料の」という意味です。
complimentary を辞書で調べると、いくつか訳語が載っています。
次の2種類はぜひ覚えておいてください。
① 無料の
② お祝いの、称賛の
訳語だけでは覚えにくいですね。
①は先ほど説明しましたので、②の意味での例文を載せます。
Everything I’ve heard about your work has been highly complimentary.
【訳文】
-
あなたの仕事ぶりについては、高い称讃ばかり聞いていますよ。
※ 直訳しにくいので少し意訳しました
dimension
3次元空間のことを the three-dimensional space ということから、dimension が「次元」という意味であることを知っている方は多いと思います。
しかし dimension には他にも意味があります。
TOEICでは「寸法」という意味で出てくることがあります。
「次元」だけでなく「寸法」の意味も覚えておくことをお勧めします。
rent
rent は、動詞では「賃借する」「賃貸する」という意味です。
お金を介して貸し借りするということです。
これらの意味はご存知の方が多いと思いますが、名詞では「家賃」「使用料」という意味があります。
例文
I pay more rent than the other tenants because my room is bigger.
【訳文】
-
私の部屋は(他の部屋より)広いので、他の入居者より高い家賃を払っている。
まとめ
今回は「知っている単語の知らない意味を覚える」の3回目として、5つの単語をご紹介しました。
すべて TOEIC に出てくる可能性のある意味ですので、ぜひ覚えておいてください。