今回は、IT関係者のための TOEIC講座の2回目です。
(ただしIT関係者でない方にも役に立つ内容です)
TOEICによく出てくる5つの単語を紹介します。
TOEICで高得点をとるために大切なこと
問題文の状況をイメージする
TOEICは問題の量が多く試験時間が短いので、問題文を読んだり聞いたときに状況を素早く鮮明にイメージできると、高得点を取ることが出来ます。
反対に、状況をあまりイメージできないと、正解できない可能性が高くなります。
状況を鮮明にイメージできるかどうかは、自分が過去にそのような状況を経験したり、見たことがあるかどうか、に影響されます。
例えば問題文のテーマが「PCが動かないという苦情とそれに対する回答」である場合、顧客サポート業務に関係した経験があったほうが、状況を鮮明にイメージできます。
または問題文が「部署に新しく配属された社員向けの PC の配布、受取り方法の説明」であった場合、会社でPCを配布された経験があったほうが、状況を鮮明にイメージしやすいです。
問題文と似た経験がない場合
問題文に似た経験があれば、その経験をもとに状況をイメージできますが、似た状況を経験したことがないこともあります。
例えば問題文が「庭の手入れ」に関する問題であった場合、都会のマンションで生まれ育ち、庭付きの家に住んだことがない人にとっては、過去の経験をもとに状況を推測しにくいです。
このような場合は、問題文を読んではじめから状況をイメージすることになります。
ここで問題なのが、問題文をイチから読んで状況をイメージする必要がある場合、意味がわからない単語があると、状況をイメージできないことがある、ということです。
状況を推測しにくいため、単語の意味も推測しにくいのです。
したがって、あなたに馴染みの薄い分野の英単語をおさえておくことが、TOEICで高得点をとる近道になります。
例えば、庭の手入れの経験がなかったり、ガーデニングに興味がない場合、基本的な単語であっても、ガーデニングの用語を知らないことが多いので、あらかじめガーデニングの用語を把握することで、問題文の状況をイメージしやすくし、正解できる可能性を高めることができます。
そこで今回は、特に都会で集合住宅に住んでいる男性のIT関係者に馴染みが薄いと思われる単語をご紹介します。
◆ landscaping
landscaping は造園という意味です。
TOEICには造園や植物の話がよく出てきます。
TOEICの Part1 リスニングセクションで、芝刈機を持ったおじさんの写真を見たことがあるかたも多いと思います。
landscaping という単語はよく出てきますので、ぜひ意味を把握しておいてください。
◆ pot
pot は植木鉢という意味です。(ほかに、お湯を沸かすポットや、食品を保存する容器の意味もあります)
「植木鉢という意味くらい、知ってるよ」と思われるかもしれませんが、つづりが短い単語は、簡単な単語に見えるのでわかった気になりやすいので、注意が必要です。
つづりが短いことと、あなたがその単語を正確に把握しているかどうかは、関係ありません。
pot もつづりが短いので簡単な単語に思えますが、この記事を読む前に「pot の意味は?」とノーヒントで聞かれたら、「植木鉢」という意味が出てこなかったかたもいると思います。
「わかったような気になっている」ことは、英語力向上の妨げになります。それが原因で、英文の意味が曖昧になったり、なんども英文を読み返すことになるためです。
その単語の意味を正確に把握しているのかどうかを、正しく認識して、わかっていない部分を正確に理解していくことで英語力が向上します。
◆ drape
drape はカーテンという意味です。折り目が付いている本格的なカーテンです。
辞書をひくと、厚手のカーテンと説明されています。
ちなみに、curtain は、もっとカジュアルなカーテンを指します。
◆ fabric
fabric は布という意味です。
こちらもよく聞く単語なので、意味を知っている気になりがちです。
きちんと把握していなかったかたは、この機会にぜひ意味を覚えてください。
◆ stain
stain は「しみ、よごれ」という意味です。例えばカーペットについたシミなどです。
こちらも一見簡単そうに見える単語ですが、意味を知らないと問題文の状況がわからなくなることがありますので、覚えておくことをオススメします。
【付録】
ここまで5つの単語をご紹介しました。
付録として、次の単語をご紹介します。IT関係者でも、この経験があるかたとないかたがいます。
◆ proofread
proofread は「校正する」という意味です。
仕事などで英文の校正に関わったことがあれば、見聞きしたことがあるかたも多いと思いますが、関わったことがなければ知らない方も多いと思います。
proofread はTOEICのリスニングによく出てきます。
proof+read なので、よく考えれば意味がわかりますが、TOEICでは意味を想像している時間がないので、proofread と聞いて瞬時に情景を思い浮かべられるように、この機会に意味を覚えてください。