現在公開中の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を見てきましたので、レポートします。
※ ネタばれ注意 ※
本記事には、作品の内容に関する記載が含まれます。
ネタばれを避けたい方は、映画を見た後に本記事をお読みください。
■「ミッション:インポッシブル」とは
「ミッション:インポッシブル」は、1966年からTVシリーズ、1996年から映画シリーズがリリースされている、スパイアクション作品です。
日本では、TVシリーズは「スパイ大作戦」の名前で放映されました。
テーマ音楽がとても有名で、他のテレビ番組でも多く使われているため、ほとんどの人は聞いたことがあると思います。
雰囲気、世界観としては、日本の作品では「ルパン三世」に通じるものがあると、個人的には感じます。
ただし、「ミッション:インポッシブル」の主人公は、米国のCIAや英国のMI6など、国側の人間ですが、ルパン三世は泥棒側、という違いはあります。
【ストーリーの特徴】
私はTVシリーズのシーズン1(英語版)を、全て見たことがあります。
ストーリーの特徴は、成功する確率が低い、難しいことを連続して成功させ、最終的に作戦を成功させる、というパターンでした。
今回の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、映画の第6作目になります。
「ミッション:インポッシブル」のDNAを引き継いでおり、難しい局面が連続していました。
■ 映画としての「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、映画として面白い作品です。
見終わったときに、「映画を見た!」という感じが強くします。
よいリフレッシュになりますので、アクション映画が嫌いでない方には、この作品はおすすめです。
ただし、「ミッション:インポッシブルシリーズ」を見る際の注意点があります。
それは、批判的なスタンスで見ない、ということです。
【注意点】批判的なスタンスで見ない
ミッション:インポッシブルシリーズのストーリーは
「そんなに都合よくいかないだろう」
というシーンが連続します。
「そんなに都合よくいくはずがない」「展開が非現実的だ」という見方をすると、楽しめません。
楽しめないどころか、ストレスが溜まります。
私がTVシリーズを見たときも、非現実的なストーリー展開が続いていました。
はじめはリアリティーを求めて見ていたので、「そんなに都合よくいかない」と心の中でツッコミを入れていたのですが、そのようなスタンスだと、ツッコミを入れるシーンが多くなりすぎて、あまり楽しめません。
批判的なスタンスでなく、純粋に、難しいことを次々と成功させていくのを楽しむ、というスタンスで見ると、楽しめます。
そもそも、Mission Imposssible は「不可能なミッション」という意味です。
ミッションが(ほとんど)不可能な場合、都合のよいことが続かないと、成功しませんね。
作品にリアリティーを求めることはせずに、困難なミッションを成功させるストーリーを楽しめれば、ミッション:インポッシブルシリーズを楽しんで見ることができます。
■「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は英語学習に向いているか
この作品はアクション映画ですが、セリフの量はけっこう多いです。
アクションシーンでも、登場人物同士が会話をしているためです。
したがって、アクション映画の中では、比較的、英語学習に向いている作品といえます。
セリフの内容は、短く標準的なやりとりが多く、あまり難しくはないので、上級者の多聴用なら、候補に入れてよい作品といえます。
一方、それほどはっきり話しているわけではないので、英語学習の観点では、初級者、中級者にはそれほど向いてはいません。
映画の内容を楽しんで、ついでに英語にも触れる、というスタンスであれば、初級者、中級者にもおすすめです。
■ 余談:オートバイのアクションシーンが凄い
この作品には、車やオートバイのアクションシーンが多くあります。
他の映画、例えば「007シリーズ」にも車やオートバイのアクションシーンが多くありますが、007シリーズでは、まだリアリティがあります。
一方、ミッション:インポッシブルでは、リアリティがあまりない分、結果的に迫力が増したシーンになっています。
特にオートバイのアクションシーンが凄いです。
ノーヘルで(ヘルメットをかぶらずに)猛スピードで道路を逆走したり、赤信号を何度も無視して突っ込んでいきますが、他の車には、ほとんどぶつかりません(笑)
アクションシーンが凄かったので、オートバイのモデルを調べてみました。
オートバイが好きな方向けに、参考までに載せておきます。
トム・クルーズ(イーサン・ハント役)が乗っているオートバイ
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BMW R nineT Scrambler
排気量:1170cc
レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト役)が乗っているオートバイ
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Triumph Tiger 1200
おそらく、このモデルです。
■ まとめ
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、映画として面白い作品ですので、アクション映画が嫌いでなければ、おすすめです。
注意点としては、作品にリアリティーを求めないことです。
リアリティーを求めず、非現実的なストーリー展開を楽しむスタンスでみると、楽しんでみることができます。
英語学習の観点では、中上級者や上級者の多聴に向いた作品です。セリフは短いものが多いです。
しかし、とてもはっきり話しているわけではないため、初級者、中級者には、英語学習の観点だけでいえば、それほど向いていません。
映画として面白い作品ですので、映画を楽しむついでに英語にも触れる、というスタンスであれば、アクション映画が嫌いでなければ、初級者、中級者にもおすすめです。