【TOEIC講座:意外な意味を持つ英単語】

今回は、多くの日本人が知っている意味と違う意味も持つ単語を、3つご紹介します。

「この単語の意味を知っている」と思っていると、知らない意味で出てきたときに、意味がわからないことに気がつきにくく、英文の意味がなぜかわからない、という状態になりがちです。今回の記事を参考にしていただけると幸いです。

■ season

season の意味が季節であることは、ほとんどの日本人が知っていると思います。
シーズンは、日本語になっていますね。

season は英文にもよく出てきますが、季節以外の意味で使われることもけっこう多いです。

特に次の2つの意味でよく見ます。

①味付けされた
②経験を積んだ

①の意味では、メニューによく出てきます。

海外旅行に行って、メニューを見ると seasoned と書かれているので、季節にあった料理か何かかな、と思ってしまいがちですが、単に味付けされた、という意味です。

②の、経験を積んだという意味では、外資系企業の求人や、外資系企業向けに経歴を紹介する応募者の自己アピールの中で使われます。例えば経験豊富なプロジェクトマネージャという意味で seasoned project manager と書かれています。

■ compromise

compromise が 妥協 という意味であることは、ご存知の方も多いと思います。これは名詞の場合です。

以前、ニュージーランド人と話していたときに、妥協という意味で compromise という単語を使ったところ、意味は分かるけれど、compromise は危険にさらすという意味もあるので、間違った使い方をしないように気を付けた方がよいよ、と教えてもらったことがあります。

たしかにその通りで、動詞で使うと、妥協するという意味にもなりますが、傷つける、危険にさらす、という意味にもなります。

また compromise the system で、そのシステムのセキュリティを破る、という意味になります。

■ claim

クレームと聞くと、文句を言う、という意味に思えていしまいますが、英語の claim は、主張する、言い張る、という意味です。

文句を言う という意味の英単語は complain です。

例えば、モンスターペアレントが、うちの息子が不利益を受けた、と小学校に怒鳴り込んでいって文句を言うような場合ですね。
最近はコロナで、モンスターペアレントも怒鳴り込みにいけないでしょうが。。

日本人は、特に昭和の時代までは自分の意見を主張しないように教育されてきたので、自分の意見を主張すること自体が文句を言っているように受け取られるので、クレームが文句をいうという意味になったのかもしれませんね。

■ まとめ

今回は、多くの日本人が思う意味とは違う意味を持つ英単語3つを紹介しました。
season と compromise は、多くの日本人が知っている意味もありますが、そうでない意味もあります。
claim は、多くの日本人が知っている意味とは異なる意味を持つ英単語です。

冒頭にも書きましたように、自分がその単語の意味を知っていると思っていると、知らない意味で出てきたときに、その単語の意味を知らないことに気がつきにくく、英文の意味を理解できていないけれど原因がわからない、ということになりがちです。

今回の記事が参考になりましたら幸いです。