今回は「知っている単語の知らない意味を覚える」の4回目です。
次の5つの単語について説明します。
- yet
- beginning
- coverage
- produce
- proceed
yet
yet は「まだ」という意味の副詞で使われますね。
たとえば次のように使われます。
Are you ready? Not yet.
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【訳】準備はよいですか? まだです。
ここまではご存知の方が多いと思いますが、yet は「けれども」という意味の、逆説の接続詞で使われることがあります。
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【例文】
She does not speak our language and yet she seems to understand what we say.
【訳文】
彼女は私たちの言葉を話さないけれど、私たちが言っていることを理解しているようにみえます。
この例文は、文と文を yet という接続詞でつないだ例ですが、接続詞は文と文だけでなく、句と句や語と語もつなぎます。
例えば、次のように使われます。
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a story that is strange yet true 不思議だが事実の話
an inexpensive yet effective solution to our problem 問題に対する安価だが効果的な解決策
TOEICでは、語と語をつなぐ接続詞として yet が出てきます。
yetに「けれども」という接続詞の意味があり、文と文、句と句、語と語をつなぐことを、ぜひ覚えておいてください。
beginning
begin は「始める」「始まる」という意味ですね。
beginning はその動名詞で、「始まり」という意味などがあります。
ここまでは、ほとんどの方がご存知と思いますが、beginning は形容詞の意味にもなります。
形容詞では「始めの」という意味でも使われますが、「初心者の」という意味でも使われることがあります。
例えば a beginning dictionary は初心者向けの辞書 という意味です。
「初心者の」の意味を知らないと、初めて聞いた文(読んだ文)で一瞬、意味がわからなくなります。
考えれば意味を推測できる可能性もありますが、TOEICでは意味を推測する時間的余裕がありません。
beginning に形容詞として「初心者の」の意味があることを、覚えておくことをお勧めします。
coverage
coverage を「カバーしている範囲」と理解している方も多いと思います。
もちろん正しいですが、coverage には「補償」という意味もあります。
ご参考までに、英英辞典から coverage の補償の意味を抜粋してご紹介します。
(American English) the protection an insurance company gives you, so that it pays you money if you are injured, something is stolen etc
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【訳】
(アメリカ英語) 保険会社が提供し、怪我や盗難が起きたときにお金が支払われる保護
coverage に「補償」の意味があることを覚えておくことをお勧めします。
produce
produce は「プロデュース」というカタカナ英語になっていますね。
「作る」「生み出す」「製作する」の意味があります。
「作る」「生み出す」などは動詞ですが、produce は名詞としても使われます。
名詞では「農産物」という意味になります。こちらの意味も覚えておくことをお勧めします。
proceed
proceed には「進む」「始める」などの動詞の意味がありますが、proceeds で「利益」という意味になります。こちらは名詞です。
「利益」の意味を知らないと、文意がわからなくなることがありますので、ぜひ覚えておいてください。
まとめ
今回は「知っている単語の知らない意味を覚える」の4回目として、5つの単語をご紹介しました。
すべて TOEIC に出てくる可能性がある意味ですので、覚えておくことをお勧めします。