新形式をまだ受験していないビジネスパーソンのための早わかりTOEIC新形式

こんにちは。

2016年5月にTOEICが新形式に変わり、もう1年以上経ちます。

しかしビジネスパーソンの中には、旧形式は受けたことがあるけれど、新形式は仕事が忙しくてまだ受けたことがない、というかたもいらっしゃると思います。

そのようなかた向けに、新形式の概要と対策方法をご説明します。
新形式を受けたことがあるかたは、今回の記事はスキップしてください。

◆ 変更点

Part1の写真問題が10問から6問に減り、Part7の文章問題にトリプルパッセージの問題が追加されているなど、形式が少し変更されています。
また、その他のパートも、問題数や問題の種類が少し変更されています。

しかし、全体としては、形式が大きく変わったというほどではありません。
(変更点の詳細を知りたい方は、TOEICを主宰しているIIBCのサイトに変更点が説明されていますので、本記事の最後のリンクからアクセスしてご覧ください)

試験時間は全体で120分間で、リスニングは45分間、リーディングは75分間と、旧形式と同じです。

このように表面上は大きくは変更されたというほどではありませんが、実際に受けてみると、変わったことを実感します。
以前よりさらに時間が足りないと感じるためです。

旧形式でも、急いで問題を解かないと最後まで問くことができませんでしたが、新形式ではさらに急ぐ必要があります。
旧形式では時間が余ったけれど、今は時間ギリギリで終わっている、という声もよく聞きます。

旧形式では問題の一部を読めば正解がわかる問題もある程度ありましたが、新形式ではそのような問題は少なくなっており、きちんと問題文を読まなければ回答できない問題が増えています。

表面的な受験テクニックでは対応しにくくなり、英語力が試されるテストの度合いが高くなったといえます。

◆ 対策方法

このように英語力が試される度合いが高まったのは歓迎すべきことですが、新形式でも旧形式と同様に、対策をしていないと実際の英語力より低い点数を取ってしまいます。

せっかく TOEIC を受験するのであれば、高い点数を取りたいですね。
ではどのような対策が有効なのでしょうか。

時間配分

まず重要なのが、旧形式同様、リーディングでパートごとにうまく時間配分をすることです。
Part6を解き終わった時点で55分以上は残しておきたいところです。

しかし英語の初級者、中級者の方にとっては、55分間を残すのは難しいです。
55分は難しくても、少しでも長い時間をpart7のために残せるようにしたいところです。
初級者、中級者のかたが時間を有効に使う方法につきましては、以下の記事が参考になりますので、よろしければご覧ください。

TOEIC講座:600点を超える方法1,2

体調管理

また時間配分と同じか、それ以上に大切なのが、体調管理です。
特に睡眠を十分に取ってテストに臨むことがとても大切です。

TOEICでは時間が不足しがちですので、睡眠不足などで問題を解くスピードが遅くなると、時間切れで目をとおせない問題が増えてしまいます。

また、普段、睡眠不足が続いていて、テスト前日の夜から当日の朝にかけてだけ長い時間寝ると、かえってボーッとして頭が回らなくなりがちです。

このようなことにならないように、テストの前の週はなるべく睡眠時間をしっかり確保することをお勧めします。

テスト形式に慣れる

次に大切なのが、新形式の問題に慣れておくことです。
テスト当日に初めて新形式の問題を見る、というのは好ましくありません。

形式は旧形式と新形式で似てはいますが、part7のトリプルパッセージの問題など、新形式と旧形式では問題のボリューム感が異なります。
ボリューム感がわからないと細かい時間配分が出来ません。

書店に新形式の問題集が売られていますので、事前に新形式の問題に慣れておくことをお勧めします。

またテスト直前の対策について、対策方法をまとめた以下の小冊子を作成しましたので、よろしければダウンロードして読んでみてください。

TOEICテスト直前対策 小冊子ダウンロードページ

◆ まとめ

TOEIC新形式は、旧形式と似ていますが、問題数や問題の種類が少し変わっています。
はじめて受けるときは、事前に公式問題集などでどのような問題がどのくらい出るのかを把握されることをお勧めします。

また旧形式にも増して時間が足りなくなりがちです。
速く解くことを意識して受検すると、実力通りの点数が出やすくなります。

◆ 補足:新旧比較表

TOEICを主宰しているIIBCのサイトに掲載されている旧形式と新形式の比較表は、以下のリンクから参照できます。
変更点の詳細を確認したいときなどにご覧ください。
TOEIC Listening & Reading Test 出題形式の変更点